血糖量の調節

徳門大介

2008年01月09日 12:02


血糖量の調節は重要! 


 こんにちは恒常性の維持のの総合力を確かめたければ血糖値の調節を出題すればOK!ですね。自律神経と内分泌系の関連まで確認出来るわけです。
 血糖値を高めるホルモンは5種類。4つは肝臓や筋肉組織に貯め込んだグリコーゲンをグルコースに変えて供給してくれますが、副腎皮質から出る糖質コルチコイドはタンパク質を糖化して供給しますね。例えば筋力トレーニングをする10分前にキャラメルやブドウ糖を取ってからトレーニングしないと激しいトレーニングの糖を供給するため筋肉を分解して糖を供給することがあります。沖縄は米軍基地のある関係でボティービルディングのレベルは高いのです。毎年ミスターUSAが沖縄にきているんですよ。そのときにトレーニング法や栄養摂取の話も聞けるのですね。
ちょっと横道にそれましたが、血糖値を下げるのは1種類インスリンしかありません。一種類しかないものってつぶしがきかないんですよね。
 野生動物の生活ってほとんどが空腹生活なんですね。ですから、エネルギー源としてのブドウ糖をあの手この手で体から絞り出すシステムが構築されています。
 現代の日本やアメリカのように飽食状態はこれまでの動物史にはなかった。毎日のように今日供給されてくる糖分をインスリンだけで処理しているとやがてダウンするんですね。すい臓のランゲルハンス島B細胞がダウンするとインスリンが作れませんので糖尿病になってしまうのです。
 ということで、折角みなさんは生物学を学んでいるのですから、現代の日本状態が動物の体のつくりからするとどういう状況なのか判断して生活していかないといけないのかおわかりですね……?

そうそう、昨日の質問答えは
1.2重膜をもち、外側の膜は細胞膜と同じ性質だが、内側の膜は異なる性質をもつ。
2.独自のDNAをもっている。
3.リボソームのサイズが小形である。
です。

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